旅する情報系大学院生

旅と留学とプログラミング

「若き数学者のアメリカ」

数年前まで、「若き数学者のアメリカ」というブログがありました*1。東大受験を控えた高校三年生だった私は、受験勉強から現実逃避するために色々なブログを読み漁っていましたが、そのうちの一つが「若き数学者のアメリカ」でした。

「若き数学者のアメリカ」は、東大数学科の修士を出た方がUC Irvineの博士課程に入学し、日々の生活を綴るブログでした。UC Irvineに合格した時の喜びと高揚感、入学後の日常の臨場感をブログを通して感じられたことは私が大学院留学を志す大きなきっかけとなりました。このブログのおかげでTOEFL/GREや推薦状の存在、成績が出願に重要であることを初めて知り、その後の大学生活にも生きました。ブログの著者の方とは分野も違い面識も無く、ただ単に記事を読んでいただけの一読者でしたが、私の人生にそれなりに大きな影響を与えました。たまにこのブログの存在をふと思い出しては感謝をしています。

この体験から、個人の体験を情報発信することの重要性を知りました。私が「若き数学者のアメリカ」の著者の方と同様に出願の経験や現地での生活を発信したら、名も知らない高校生が私のブログを読み、5,6年後にどこかの大学院に合格してくれるかもしれません。そして、連絡は取らないまでもふと思い出しては感謝をし、その経験を次の世代に繋げてくれるかもしれません。このような思いから、これからも名も知らない読者の方々に向けてブログを書いていこうと思います。

*1:現在はすのうの部屋というブログに移行しています。